人間が「記憶する」という行動には海馬と言う部分が深く関係しています。
これは、1953年、アメリカのてんかん患者が、発作の治療するためにと脳手術を受けた時、手術後、遠い過去の記憶は思い出せるのですが、新しいことはいっさい記憶できなくなるという不思議な症状が出始め、このとき切除されていたのが脳の中の「海馬(かいば)」というところだっということから、海馬が記憶の入り口だとわかったそうです。
それから「海馬」の研究がなされ、人の記憶について、いろいろなことが解明されてきました。その一つに、海馬の刺激で、記憶力が高まる?!というお話があるので、ご紹介します。
記憶が貯蔵される部位の刺激方法
脳には短期用と長期用、2ヶ所の記憶倉庫があります。
記憶の入り口である海馬は、短い記憶で、すぐに忘れてしまう部分です。よく覚えるためには、海馬に大波を起こして、長期の倉庫に情報を届ける必要があると考えられています。
その「大波」を起こす鍵が「感情」。
例えば、大失恋したときに良く聴いていた曲を、いつまでも思い出せることや、歴史で言うと、自分が好きだと思った部分が、妙によく覚えているなどなど。
この記憶の大波は感情で高ぶらせることで、長期記憶に送ることが出来るという説があるようです。
これからわかることは、自分の興味のあることは、感情の波が記憶の後押しをしてくれるということですかね。(好きこそものの上手なれ)
では、ものを覚えるたびに、感情的になれ!ということか?!と申しますと、そうではありません。香りの作用が補助してくれることに期待してみましょう。
脳への直接的刺激で大脳全体の活性化、潜在能力の開花を期待!
香りが人に与える影響を研究されている杏林大学医学部精神神経科教授の古賀良彦先生の実験によると、ある種の香りには、記憶の中枢、海馬の働きを活性化させる効果があるということが、脳波測定の実験結果によりわかったというのです。
アロマセラピーでも、伝承的に「植物の香りには、記憶の定着を手助けしたり、日常的に香りを嗅ぐことで記憶する力そのものの精度を向上させ、記憶力を高めるといった効果」があるだろうと期待される香りがいくつかあるのですが、それがまさに解明されつつあるようです。
香りが記憶と深い関係がある理由
香りが記憶と強い関係を持っているというのは、私たちの身近なシーンで見ることが出来ます。
例えばあなたが街を歩いていたときに、ふと嗅いだ香水が、前に付き合っていた彼女が大好きだった香りだなぁと思い出してみたり、磯の香りを嗅いで、ふと故郷を思い出してみたり(海にすんでいた人は)・・・
香りの機能性の特徴として挙げられる「プルースト効果」などにも見られるように、香りには、その時の記憶を引き出す力もあります。
どの香りが刺激を与えるのか・・・
脳の扁桃体、海馬に影響を与える香りはペパーミント、ローズマリーなどが挙げられます。
これらは集中力、記憶力を高め、頭脳疲労回復効果も強くあるとして、アロマセラピーの古い教科書にも掲載されています。
試験や、会議中にこの香りを嗅ぐことによって集中力がUPし、左脳と右脳の伝達が効率よくはかどるので、記憶力等には抜群の効果を発揮します。
医療系専門学校でも活用される香りの集中力効果
医療系雑誌にも、アロマセラピーの集中力効果に注目し、記事に取り上げられていたりと、医療関係でも代替医療として注目を集めているアロマセラピーですが、紹介されている中でも一番注目するところが「ローズマリー」の力です。
集中力を高めるということで珍重されているこの香りは、古代ヨーロッパでも、勉強中にローズマリーティや、生の葉を噛むというのもすすめられていました。
しかし、ローズマリー単体では意外と苦手な人も多いので、かおるこMAGIC!ぜひ香りのブレンドを試してみてください。
ローズマリーを柑橘系の香りや、ペパーミントの香りを加えることで、香りの主張が和らぎます。苦手な香りを好き、に変えるためには3種類以上を加えることをおすすめしているので、グレープフルーツ、ローズマリー、ペパーミントの3種はぜひ勉強のおともに使用されることをおすすめします。
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記憶力・集中力を高めるためには、質の良い睡眠も必要です!
記憶力、集中力を向上させるのに大変必要なこと、それは質の良い睡眠を取ることです。
質の悪い睡眠では体の疲れは取れても脳の疲労をとるまでにいたらないと言われています。今日の脳疲労はその日のうちに癒してあげることが毎日の集中力や記憶力に関わってくると言うことは過言ではありません。
そこで、質の良い睡眠をするための方法をいくつかご紹介いたしましょう。
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