かおるこの小話

脳の疲労をスーパー回復させることができる香りのポテンシャルを、脳の働きから学んでみる

2017年5月12日

こんにちは、かおるこです。

突然ですが、アロマセラピーというと、あなたはどのようなものを想像されますか?

サロンに行って、アロマオイルでマッサージをしてもらう

自宅でお気に入りの精油をデフューザーに入れてリラックスする

大まかにこちらのふたつが思い浮かべられると思うのですが、これら二つは、香りが及ぼす作用が異なることはご存知でしょうか?

サロンで受けるアロマセラピーは、人の手によってマッサージを受けると、皮膚に直接アロマオイルを塗布されるので、これらが経皮吸収されて体内に作用するのかな?というのは、容易に想像されますが、

では、嗅ぐだけで香りはどのように作用をするのでしょう、香りを嗅ぐだけで、本当に効果があるの?といった疑問が浮かびます。

香りは、嗅ぐだけで効果、おおあり!です

ご挨拶が遅れましたが、はじめまして、かおること申します!私は、20代の頃にある香りのデフューザー会社の「顧問」という称号をいただきながら、

  • 企業のコーポレートアロマ
  • 商品を特徴つける香り
  • ショールームの滞在時間を長くするために香り

など香りの機能性を提案するお仕事をさせていただいておりました。

そんなお仕事をしていると、企業に提出しなければならない資料にエビデンスというものがあり、科学的な証明をするために、大学の研究所や企業の研究所にお邪魔して、香りがどのようにして身体に働きかけるかを、自分の身体で実験していました。

その中でも、特に興味深かったのが、香りが脳に及ぼす作用についてです。

嗅ぐだけでは、いっけん何も効果のなさそうなアロマセラピーも、科学の視点から検証してみると

香りってすげー!

ってなります(笑)そんな香りの深い世界をご案内できればうれしいです。

脳をおおまかにわけると2つの働きがあります。

本当に大雑把な理解なのですが、わかりやすく大別すると、人間の脳には2種類の働きにざくっと分けることができます。

大脳辺縁系

大脳新皮質

動物としての人間をコントールしてくれる大脳辺縁系

脳イラスト

こちらの図で解説すると、薄いピンクにあたる部分が「大脳辺縁系」と呼ばれる、生命の中枢といわれるコントロールセンターになります。

原始的な働きをする部位(人間の進化でも、まずここが発達したと言われる部位)で、動物として生きていくために必要な機能が搭載されています。

  • 水分調整や体温調整
  • 本能としての食欲
  • 性欲
  • 睡眠欲
  • 快不快、喜怒哀楽といった感情を司ります

理性ある人間としてコントロールしてくれる大脳新皮質

濃いピンクの部分が「大脳新皮質」という部位で、人間としての理性的な行動を司ります。

名前に「新」が付く通り、おニューです。さきほどの動物的な脳(大脳辺縁系)に覆いかぶさるようにして発達してきました。これが発達したからこそ、人間らしく生きることができています。

  • 言語活動
  • 高度な運動能力
  • 空間の認知
  • 理解
  • 図形の知覚などを司ります。
  • また、五感のうち、嗅覚を除く「味覚、触覚、聴覚、視覚」からの刺激をキャッチする部位でもあります。

香りが刺激を与えるのは、大脳辺縁系と呼ばれる動物脳の部位です

大学などで脳波を測定してもらうときには、50ほどの線が埋め込まれているヘルメットのようなものをかぶります(ちなみに、とても恥ずかしいです(/ω\))。

脳波測定

被験者である私が香りを嗅ぐと、どの種類の香りを嗅いでも、脳幹を中心とした大脳辺縁系が活動を示します。

ここで学ぶべき大切なことは、嗅覚による電気信号は、この動物脳と呼ばれる「大脳辺縁系」がキャッチしているということです。

大脳辺縁系にダイレクトに信号を送れるのは、香りの刺激のみだ、ということです。

五感のうち、嗅覚を除く他の4つは、論理的に考える大脳新皮質を通して行動するので、ワンテンポ遅れが生じますが、香りの刺激は本能にダイレクトに繋がるので、反射的に動けます。

これは動物は、嗅覚から危険を察知する本能が搭載されているからです。

例えば、何かが焦げたような匂いがした瞬間的に、不快に感じる、逃避したくなる、というのは、生存本能の危機回避能力です。

冷蔵庫のない時代に生まれた昔の人は、腐敗を匂いだけでみわけていたでしょうし、匂いを感じるということは、五感の中でも特別に大切な能力であることがわかります。

 

大脳辺縁系の疲れが、様々な不調を引き寄せる

大脳辺縁系の役割は、先ほども記しましたが、

  • 水分調整や体温調整
  • 本能としての食欲
  • 性欲
  • 睡眠欲
  • 快不快、喜怒哀楽といった感情を司ります

これらが正常に動かなくなったら出てくる症状としては、

むくみ、低体温症
不眠
摂食障害
性的問題(生理不順含む)
ストレス
鬱病

これらは、大脳辺縁系が怠慢になっているか、過剰に活動しているか、どちらにしても、この部位にエラーが生じていると考えて良いと思います。

話は少しそれるかもしれませんが、HSPという言葉を聞いたことありませんか?ハイリーセンシティブパーソンの略なのですが、生まれつき、刺激に敏感で、感受性が強い方の総称なのですが、これも大脳辺縁系にある扁桃体が生まれつき過剰に反応してしまうと言われています。

この大脳辺縁系は、感情や本能を司る部位なので、実はとってもストレスに弱い部位でもあるのです。

よって、ストレスによって自律神経が乱れたり、不眠になったりの症状が現れるのは、全てこの大脳辺縁系がお疲れなんだと理解しても良いかと思います。

動悸がしたり、眠れなくなったり、食欲がなくなったり。ストレスを受けたときにでる症状のほとんどが、この動物脳である大脳辺縁系のお疲れ、でもあり、生命力の低下でもあるんです。

様々な病気の原因が、ほぼざっくりと「ストレスによるもの」と診断されることが多いのですが、ストレスの概念が広すぎて、結局のところは原因不明なの?と不安になってしまう方も多いようですが、このように脳を深く掘っていくと、大脳辺縁系のお疲れ、エラーであることがわかります。

なので、ストレスを解消するには、大脳辺縁系にたっぷり栄養を与えてあげなければいけない、という結論になります。

では具体的にどんなことをすれば良いのでしょう

はい!香りの出番でしょ!!

香りだけが、大脳辺縁系に刺激を与えることができるのです。しかも、嗅ぐだけで、です。

大脳辺縁系のストレスを緩和するご褒美が、ここちよい香り

私たちは疲れたときに眠ります。眠れば脳もSLEEP状態になるので、大脳辺縁系の疲れもいくぶんかは取れるかと思います。

しかし、ストレスが溜まって十分に休めない場合もあります。心配事が頭を占領して、眠れないこともあるでしょう。

そんなときには、心地よいと本能的に感じ取る香りを活用してください。

心地よい香りによって、大脳辺縁系が刺激されると、動物的な本能にエネルギーが加わり、イキイキとした人生を取り戻すことができるのです。

どの香りを選んだらよいの?

アロマセラピストをしていると、お客様から

「どの香りが良いですか?」「どうやって香りを選べば良いですか?」

とよく聞かれたりするのですが、私からのアドバイスは

「とにかくアロマショップに行って、片っ端から嗅いでみてください」

大脳辺縁系がちゃんと教えてくれると思います。

私の経験から、リラックスの効能があるとされている香りであっても、ストレス値を示すこともあり、香りは本人との記憶と密接に繋がっていることもあるので、一概に「ストレスにこれです!」とはなかなか言えないのです。なので、あなたの鼻が唯一の頼りなのです。

香り選びは、同じ種類の精油であっても、メーカーが異なると香りも変わってくるので、百貨店などの複数のメーカーの精油が揃っているところでの香り探検はおすすめです。

ご自身の心地よい、が大切です

どうか、ご自身の感覚を信じて、最高のバディを探してみてください(*´艸`*)

最強のストレス解消アロマとは、自分の直感に従うことでした

ストレスを解消する方法をご紹介しています。毎日のストレスマネジメントに取り入れてみてください

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余談なのですが、恋愛をうまくしたいときも

恋愛も、この大脳辺縁系が担当します。

パートナーを引き寄せたりする魅力を身に着けたい!と思っている方は、特にこの大脳辺縁系を大切にしてください。

生理不順なんてなっていたら、ここが上手に機能していないあらわれなので、異性としての魅力は半減していきます!

恋愛マニュアルよりまず先に、本能を呼び覚ましましょう!

本能からきらめく女性(男性)は、やはりどこでもモテてますし、自信というオーラも変わっていきます。

どうしても、理性的に生きたい私たちは、恋愛に奥手になりがちですが、恋愛に関してはIQなど必要ないみたいです。

香りを使って、どんどん魅力的になってみてください(*´艸`*)

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