アロマをビジネスシーンに活用しよう交渉するときに、香りを用いると優位に立てるという実験のお話です。
香りは人間の本能に直接訴え、無意識に心を軟化させる効果が期待されていることから、交渉する場所に香りを活用するというテクニックが使えるようです。
アメリカのロバート・バロン博士は男性40名、女性40名を同姓同士のペアにして交渉させる実験を行った。
一方が経営者側になり、もう一方が労働者側になって予算交渉をしたのである。
その際、半数の人たちが交渉を行う場所ではあらかじめ良い香りが漂ってくる状況をつくっておいた。(事前調査で好ましい香りを確認している)
その結果、良い香りにさらされていると、交渉に対する対抗的姿勢の減少が見られたのである。
特に女性のポイントの差が顕著に見られ、無臭の場合と香りがある場合の譲歩した%を見ると、約4倍の好成績をあげている。
厄介な交渉相手とやりあわなければならないときには香りという小道具を使ってこちらのペースに持ち込むことを考えてみましょう。
どういった香りが好まれるのか
特に日本人は強烈な香りを好まないので、場の雰囲気に合った香りがおすすめです。
会議室などであれば、コーヒーの香りや、紅茶などに使われているベルガモット精油などがおすすめです。
避けるべきは、人工的な香りです。消臭剤を想起させるトイレや悪臭をとるといったイメージのほうが強いので「心地よい」にはなりません。人工的な香りは、合成された香りなので、その敏感な違和感は、不自然として印象付けられますので、気を付けてください。
また、会社に招待する場合には、清潔な印象をピンポイントで与えるためにも、玄関先に香りを準備しておくとよいでしょう。会社の玄関は人間で言う第一印象の部分ですから、香りに気を使っている素敵な会社、ほっとする会社・・・等々、好印象は間違いなし☆です。これは、ご自宅にもぜひ活用してみてください。
私が祇園のBARで働いていたときのことですが、お店の玄関に必ずお香をたくというお店がありました。
そこのお店のお母さんは「お仕事を頑張っていらっしゃった方が、くつろぎの間に移動される、その入り口は異空間であるべきよね。癒しのスイッチをいれるために、香りはとても効果的なんよ、だから玄関はいつも綺麗に、香りを絶やさないようにね」とおっしゃられてました。
私はこの考え方が大好きで、「ウェルカムセンツ」という名前で、様々な企業のエントランスやお店の玄関に香りを提案させていただいてきました。ショールームなどの香りづけにも少しこだわってみることをお勧めします。
人間の無意識に働きかけられる香りを上手に使って、ビジネス力アップに活用してみてください☆彡