香水の起源
「香る水」としての歴史は古く、現在わかっているだけでも古代エジプトから植物の持つ防腐作用や宗教的な行事に用いられていたとあります。それが現在のスタイル「香水」として確立された歴史で、いちばん有名なものが・・・エリザベス1世が使用した『ハンガリーウォーター』と呼ばれるものです。これは別名「若返りの香水」と言い、ハンガリーの女王が70歳を過ぎて若返りの秘密を知り、試したところ見事、ポーランド王からプロポーズを受けたと言うお話は、大変有名です。ちなみにこの若返り香水の原料は「ローズマリー」です^^*
現在はファッション感覚で・・・、自己主張の手段として、恋の演出に、リラックスに、あるいは元気になるために、と香水の用途は様々ですが、小さな瓶に詰められた小さな芸術品として私たちの心をつかんで離さないものです。香水を心ゆくまで楽しむ贅沢に浸るとき、女性に生まれた幸せを感じます。「私だけの香水」を持つことはあなたらしさを表現する重要な手段で、女性にとって至福の幸せともいえるでしょう。香水のマナーを知って、あなたらしい香りの表現をお楽しみください!
また、昨今では男性の香水ファンが急増中です。ムスクや柑橘系など男性の爽やかさを演出する手段として様々な香水が市場に出回っています。実は意外なお話かもしれませんが、アロマテラピーを受けたいと潜在的に思っている男性がものすごく多いと言うことで、やはりこの時代、癒しを求めている方が多いと言う表れなのかもしれませんね。香水は女性だけのもの!という考えを取り除き、積極的に楽しんでいただきたいものです!
同じ香水も人によって表情が変わるんです
とても大切なことなのに、あまり知られていないのがこれ。同じ一つの香水でもつける人それぞれの肌のPH(酸性~アルカリ性)バランスや脂分の多少によって香りのニュアンスは大きくその表情を変えてしまいます。特に男性は女性に比べ皮脂分が多いので全般的に香りが甘く重たく、かつ「くどく」なりがち・・・。また人間も動物なので人それぞれアニマル系の固有な香り、つまり体臭というものを纏っているので選ぶときは気をつけて!いくら流行っているからってむやみに人と同じフレグランスを追いかけると墓穴を掘るということ。香水を選ぶときはこのことをよく頭に入れておきましょう!
かおるこさん☆どっとこむでは使用目的が一緒でも、男性と女性では香りのバランスや配合を変えてお届けしております。またお肌が脂質かドライ気味かなども香りを作る際の参考にさせて頂きますので、ご注文フォームのカルテは出来るだけの回答をよろしくお願いいたします^^*
パフュームとコロン、トワレの違いって?
それは賦香率(ふこうりつ)の違いによって分類されています。フレグランスとは調香師が微妙な計算の下に調合した香料分をアルコールに溶かし込んだもののこと。これに蒸留水を加えていくことによって、香りの強さを自在にコントロールすることが出来ます。こうして生まれたのがオーデコロンやトワレなどです。呼び名の違いは含まれている香料の濃さによるもので、これを賦香率といいます。
特徴と魅力 | 香料濃度 | 持続時間 | |
パフューム | 厳密に香水と呼べるのはこのタイプ。勝負時に付けると良 | 15%~30% | 5時間~半日 |
オード
パルファン |
パフュームならではのニュアンスや調香師の美意識をそのままに値段を安くしたもの | 10%~15% | 5時間程度 |
オードトワレ | 普段使いのおしゃれに最適な軽やかさが魅力。当店販売品もほぼこの濃度で作る。 | 5%~10% | 3時間程度 |
オーデコロン | 個性を演出すると言うよりリフレッシュのためのアロマ効果が目的で気軽に使える。 | 2%~5% | 1時間~2時間 |
香りが三段階で変化する香水の不思議
皆さんは香水を買うとき香りをかいで購入されると思いますが、実際つけてみて「あれ?思っていた香りと違うなぁ・・・」なんていう経験ありませんか?極めて稀なケースを除き、フレグランスと名のつくもののほとんど全てが肌につけた瞬間から時間を王ごとにトップ→ミドル→ラストノートと言う風に、香りのニュアンスが大きく変わっていくように出来ているのです。これは揮発力の高い香料成分から順に空気中に溶け出していくために起こる現象です。
想像してみてください・・・あたかも映画の場面を編集してぱっと切り替えるかのように調香師たちはこの三段階の表情の変化を利用してドラマティックな演出を試みるのです。例えば、つけてからわずか15分ほどで消えてしまうトップノートで輝く草原の緑を表現。そのあと、2~3時間ほど続くミドルノートでは一転、ペルシャあたりのオリエンタルの世界に旅立つ。またそこから半日ほど余韻を残すラストノートではアラビア砂漠を抜けて大海原へ到着すると言った具合に・・・。こうした演出にはとんでもなく高度な計算を要するのでつける側も是非イメージを最大限に膨らませながら香りの表情の変化を楽しみたいものですよね。ちなみにミドルが主題を表現するので、好き嫌いの判断はラストノートをチェックして決めよう。
トップノート・・香りの第一印象を決める (肌につけて15分ほど香る)
柑橘系やフローラル系(グリーン感が強いもの)
ミドルノート・・その香水の最も表現したい香り(約2~3時間ほど香る)
フローラル系、フルーティな香り
ラストノート・・全体の香りをまとめる香り・残り香(6時間~半日香り続ける)
主に動物性やウッディ系
香りの消費期限を守って正しく使おう
日本で売られているフレグランスの多くは使用期限は一年以内であると考えて良さそうです。あまり知られていないことですが、これは日本の薬事法に関わる微妙な問題からくるそうです・・・ともあれ、香水は繊細な生ものと考えて保存は直射日光を避け、気温15℃以下の場所に置くと良い。つまり冷蔵庫がベストなのかもしませんね。あまり使わない香水は冷蔵庫へ。また、しばらく見ないうちに心なしか内容量が減ってきているように見えるのはアルコール分が揮発してしまったからです。当たり前かもしれませんがキャップはきちんと閉めることをお忘れなく!
かおるこさん☆どっとこむでお届けする香りは全て「アンバーの遮光瓶」でお届けしています。アンバーの遮光瓶が一番遮光性が強いとされています。
アトマイザータイプでスプレーがついているから使い勝手もよく、好評いただいておりますが、やはり保存は直射日光を避け、お届けから半年以内にご利用いただくことをお勧めしております。
天然植物100%の生ものです。お取り扱いにはご注意くださいませ。